ソグド人の楽器
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​古事

ソグド人の楽器

作中で「琴」と言っているハープのような楽器は、ソグド人も弾いていた、古代中国、朝鮮、日本で「箜篌」と呼ばれた楽器です。
ソグド人はペルシア、インド、ギリシャと共通する楽器を演奏しており、リュート、角型ハープ、鼓、横笛が彼らの主な楽器でした。ソグドのオーケストラは7~8楽器と、中国の楽団より少ない楽器で構成されていたようです*。

 *MUSIC HISTORY i. Pre-Islamic Iran, Encyclopedia Iranica

このうち角型ハープが「竪箜篌」として中国、朝鮮、日本に伝わったと言われ、作中音人が弾いている琴はこの箜篌です。
陝西省の墓や西域の楽器を弾く漢人の唐三彩にも、この箜篌があります。
箜篌は中国でも日本でも10世紀頃には廃れ、現代には奏法は伝わっていません。また、箜篌は中国では色々な琴を指し、現代日本で言う琴は伏箜篌になります。


箜篌は正倉院に二基伝わっており、作中の箜篌はこのうち螺鈿槽箜篌の方をモデルにしました。

*東京国立博物館、「螺鈿槽箜篌」(明治時代の模造)、https://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/C0027366
youtubeで「箜篌」で検索すると、箜篌を復興されている方の音楽*と、中国のハープ動画がヒットします。

なお、平安中期の「琴」は弦楽器全般を指している認識なので、作中でいう「琴」は箜篌、和琴、筝全てを包含しているつもりです。箜箜篌が廃れた後の平安貴族が箜篌を見たら、琴と言うのではないかな、という想像でした。