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平安時代参考文献

​一次史料

※読んだのは基本現代語訳

題名
著者
成立年代
感想
枕草子
清少納言
996-1008
「下衆」の人々をコミカルな役として登場させ、定子はじめ上品の方々を上げていくスタイル。当時の風俗がエッセイ風に書かれていて、日記文学の中で個人的には一番面白い。やたら清少納言に言い寄る頭中将は道長の手先だったり、日常の出来事として政争の様子が記されている。元夫とのやりとりが可愛い。
紫式部日記
紫式部
1010頃
他人の悪口より内省が多い気がする。ひたすら後ろ向き、そして女子校っぽい女房生活
宇津保物語
不明
10世紀後半
琴演奏へのリアクションがダイナミックな琴小説。遣唐使船に乗った主人公がペルシャらしきところで琴を習得するところから始まる壮大な少年漫画風ストーリー。女性が琴のわざを中心に評価されているのと、仲忠がやたらに妻娘想いなところが新鮮。
蜻蛉日記
藤原道綱母
954-974
なんで兼家と別れないの!? 道綱母と兼家の不毛なやりとりは結構可愛い。遠乗りの段など意図的な演出も多く、北の方でもなく、身分も兼家より低く、頼るところない道綱母が兼家の妻という身分をアピールするために書いた説もある。
権記
藤原行成
996-1008
藤原行成の日記。サラリーマンのノートっぽい簡素な記述。長いので部分的にしか読めてません。
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