伯爵(本名:イヴァン(洗礼名、通用)・スヴェトスラーヴィチ・ズヴェトフスキー)27歳。
数代前に帝国領となった、雪深い森に囲まれた辺境の領地を治める。中世に建てられた古びた城に住む。実母を物心つく前になくし、義母とその連れ子と色々あり、今は天涯孤独の身。気ふさぎで、よく寝込む。背が高く、顔立ちも整っているが、神経衰弱で不気味な見た目になり、幽霊伯爵と領民や他の貴族に呼ばれている。女性恐怖症で、美しい少年を側に置くと安心する。
ジーナ 15歳。
伯爵の領民、偶然森で伯爵と出会い、彼を助けて城に招かれる。元愛人が恋しい伯爵は彼女の頼みを受け入れ、小姓とする。貧しい農民の出だが、頭の回転が早く、覚えがいい。無表情で冷めているが、基本的に優しい。
執事 60代
伯爵が唯一頼れる存在。先代から伯爵家を支えている。よく職務が手につかなくなる伯爵の代わりに働いたり、城を統括していたが、歳もあって自分一人が回す現状から、彼の周囲の状況を改善したいと思っている。
男爵 (本名:アレクサンドル・ミハイロヴィチ・オルロフ)30歳
伯爵の友人。宮殿とも繋がりがあり、都と伯爵領の近くの城を行き来している。精悍な顔つきで社交的。よく舞踏会を開く。妻と愛人の連続死に関して、黒い噂がある。
エリク・アポストレーンコ 16歳
伯爵の元愛人で、田舎貴族の息子。今は男爵の愛人。天使のような美貌を持つ。情熱的な人の方が好み。
イーゴリ 19歳
働き者の無口な青年、ジーナの兄。体格がよく、精悍な顔立ちだったため、密かに彼を慕っていた女性は多い。
ムハイロ 7歳
ジーナの弟。愛嬌がいい。やや無鉄砲。
ゾーヤ 1歳
ジーナの妹。
ジーナの母 38歳
美人。気が強く、夫とつかみ合いの喧嘩をすることもある。子供のことは労働力だと思っている。
昔、貴族に捨てられた。貧しい生活の中で余裕がない。
ジーナの父 37歳
天然痘によるあばた面と、事故で片足になってしまったことで世間を恨んでいる。よく荒れる。
妻には醜男と言われるが、もともとの顔立ちは悪くない。